ハウスミュージックのこと

「ハウスミュージック」という音楽ジャンルがある。俗に「四つ打ち」とも呼ばれる。四拍子の拍をずらすことなくドラムが打たれることからそう言われるのだが、(クラブ等での音楽が身近になった今でも)ジャンルとしては未だ細分化されたものの一つだ。おそらくは「単純なリズムが続く」ことと「派手な展開がない」ことで、聴き手にとって我慢を強いるからだろう。

 かく言う私もハウスミュージックの良さに気づいたのはつい最近だ。それまでは文字通り退屈と思っていた。なぜか心地よさを味わえるようになったのは、「良さに辿り着くまで聴き続ける」素晴らしさに気づけたからだろう。ここからは私見だが、同じリズムでゆっくりと展開をすすめるハウスミュージックは、おもむろにしか動けない人間の時間感覚に似ているようにも思う。私は時間に焦るとハウスを聴く。落ち着きが戻ってくる。

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