あらゆる冷やし中華に

 「冷やし中華、はじめました」。今年はこののぼりを道中で見ることが出来るだろうか。世相のこともある。経済の問題もある。落ち着いて麺ものくらい店で食べたいけれど、冷やし中華を出す昔ながらの町中華ほど、このご時世は辛いものがあるかも知れない。

 ただ、外で食べる冷やし中華は無論美味だが、家で作る冷やし中華もオツなものだ。少し暑い昼間にちゃっと麺を茹で、胡瓜なんかを切りつゆをかければ、立派な一人前の完成だ。誰かが隣に居ればなおよい。つゆにおける食品業界の企業努力にも感謝しなければなるまい。

 麺を茹でる(のを見ている)だけで、待てば旨さに辿り着ける「冷やし中華の世界」がこの世にあって良かった。私はそう思う。

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